和気アルプスから緊急告知です。
松茸時期の入山禁止を周知徹底するには10年かかりましたので、大慌てで連絡いたします。(正直 手遅れ状態です。事故があったら誰がどう責任とるんだ?!)
とにかく突然、和気アの鳥獣保護区を解除するという今回決定の報告会を2月17日の13:30に
以上が前置きのボヤキです。さて、本題。
今回、岡山県による第11次鳥獣保護事業計画(←大量の書類だけど、直接関係あるのはP4とP25だけです。)で和気アが害獣深刻により保護区解除になりました。
来年、平成25年10月末日をもって
和気アルプスは鳥獣保護区ではなくなります。
しかも、銃猟禁止にはされていません。
ちなみに、佐伯天神山の全山と熊山の山頂付近は以前から銃猟禁止になっており、今年秋から保護区解除になる経ヶ丸も全山銃猟禁止になっています。
なぜこれらより人気がはるかに高くて登山者が多い和気アが野放しなのか疑問です。
しかも、和気アは地図にある登山道だけではなく、全山いたる場所で冒険ごっこを楽しめるようにしてあるので、それらを楽しむ人が誤射される恐れがきわめて高い。(“ええっ?!こんな所から人が出てきた。”“わあ!あんな所を人が登ってる。”なんて場所が全山あちこちにあります。)
現在、和気アルプス(和気富士〜神ノ上山系)には全国から年間数千人(もしかして1万人以上かも。)の登山者が訪れていますが、これまで全山が鳥獣保護区で和気アの事情をよく知った駆除班の方25名だけが狩猟活動していたので、大勢の登山者にもかかわらず事故は起こっていませんでした。
しかし、今回の保護区解除の魅力で和気アの事情を知らないハンターがよそから大勢やってくることが予想され、今のような登山者の安全は保障できなくなります。
(これを“心配するな!大丈夫だよ。”なんて言う人は、“責任とれるのか?”と訊かれてなんと応えますか?)
よって、
登山は9月から翌年2月末日までの半年間、
松茸期の入山禁止および狩猟期での入山自粛をお願いいたします。
なお、和気中学校と和気小学校の生徒、和気幼稚園の園児、山仕事する地主、山麓在住の地元地区の人にも危険です。山麓の多くの民家や学校や病院や寺社に流れ弾がくる心配があります。
かつて保護区になる前だったと思いますが、300m離れた我が家にまで鉛ダマが瓦屋根にパラパラ降ってきたことがあります。
(モロ隣接してる和気中や和気小や和気幼稚園はどうなるか?親も先生も教育委員会もだれもなにも知らないのかこれまた疑問です。)
また、春夏だけの開放では、登山者が春に集中しすぎて、結果的に山が荒れて、自然破壊してしまうおそれがありますので、
すみませんが大勢でのツアーはご遠慮ください。ハイキングツアー関係の会社で企画される方、よろしくご理解ご協力くださいませ。
なお、お問い合わせは、
(ちなみに、今回のことに関してはもう、私は知りません!怒)
以上、本題でした。ここからは例によって言い足りなかったボヤキのブチマキです。
ふもとには、町からの補助金ですでに防獣フェンスが万里の長城みたいにカンペキに設置されているのにもかかわらず、なぜ今さら 多くの住民にとっても迷惑で危険なことになるようにしむけられたのか、疑問といわざるをえませんねえ。ええ。オマケに今の状況でパンパンやるならフェンスの山側でなく、ふもと側でやらなきゃ意味がないでしょう?!どうみても和気アでパンパンやりたいだけで、害獣駆除なんかどうでもいいって感じですね。
私は、以前から自然環境の保護と人命と財産を守る面で見ても、害獣被害対策として強化すべきことは、防獣フェンスの充実であり、狩猟は補助でしかないと主張して、産業振興課にも伝えておりました。(防獣フェンスの充実は評価します。)今回の保護区の解除が民意というなら、あえて反対はしません(もう諦めの境地。)が、
全国から登山者がくるような有名な山なら銃猟禁止にするのが常識ですよ!
(保護区解除を求める署名活動は、猟友会と険悪な関係になっているお馬鹿ハンターが発端になっているのは知っているんだよ。くだらない揉め事で大勢が被害者になろうとしているってのに、なーんも知らんと署名したお馬鹿さんのなんと多いことか。(というか、和気アのことなんて全然知らないし、そもそもマッタク関係ない人ばかりの署名を何千も集めたってことなんでしょうね。そんなのゼロは何倍してもゼロってもんでしょう。)それを考えもなく まさに“お役所仕事”で受け付けた役人がお馬鹿さんですよね。(無関係でなにも知らない何千人の意見よりも、よく知ってる一人の意見の方が正解なんですよ。考えも無くなんでも多数決で決めていると恐ろしいことになるものです。)知性や信念や責任感が欠落した町
ああ、原発の危険性を主張しても聴いてもらえなかった人達の悔しい気持ちがよく分かるわい。誰か犠牲者がでないことには人間は賢くなれないものなんだろうか?はああ。
どうか、和気アルプスの鳥獣保護区を解除したなら、
人に安全な“くくりワナ”だけとし、
銃猟禁止にしていただくよう切にお願いいたします。
くれぐれも、和気アの事情を何も知らないハンターに和気アで銃猟なんかさせてはいけませんよ!
以上、(これまで産業振興課には言ってきたことですが、)2月17日の報告会に行けないから、ここで改めて言いたいことを書き記しておきます。
平成24年2月10日(少し冷静になった13日、言い回しを改訂。)
和気アルプス代表 藤本 正道