自然のおもしろさが和気アルプスにはある! 21ピークを踏破して、21世紀も元気に行こう!!
“和気アルプス ピークハント21”攻略ガイド
和気アルプス(神ノ上山山系)には一般道が通り、尾根伝いに行ける 地形図で確認できるピーク(山頂及び岩峰)が全部で21峰あります。
(*これは01年時点でのことであり、03年では22峰になっています。しかし、22番目の薬師山は、天神尾根ルートの下降が困難です。なお、最終的に07年には26峰になります。でも、26峰全部となるとコース取りに無理があります。)
これら全21峰を踏破し、南端の権現岩から北端の才ノ峠までを完全縦断縦走するのが“和気アルプス ピークハント21”です。
*雨が降らない限り、ガスることなくほとんどの峰から異なる展望が楽しめます。うまくすると神ノ上山から北方向に那岐山が見えます。
* 岩場、樹海と変化があり、初心者からベテランまで歩いて楽しく、次のピークをめざすことでオリエンテーリング感覚も楽しめる。なお、樹海では迷い易いのでルートから外れないこと。
◎概念図
◎アプローチ例:和気鵜飼谷温泉に駐車、片上鉄道跡の遊歩道を南下30分で、吉岡鉄工場横のあぜ道を通り、権現岩の鞍部下のお墓から取付く。権現岩〜和気富士〜涸沢峰〜竜王山・子竜王〜奥ノ峰〜白岩山〜神ノ上〜剣峰〜林道・才ノ峠(約5時間、小休止を含む)。才ノ峠から県道を南下40分で和気鵜飼谷温泉に帰る。(トータル約6時間+大休止時間。)
*全峰踏破で累積高低差は900Mになり、体力的には大山登山と同等になります。
*完全縦断にこだわらないなら剣峰からザイテングラード(側岩稜)を下山すれば30分早く温泉に帰れます。
*才ノ峠から北へ舗装道を50分登ると“和気美しい森キャンプ場”へ行けます。キャンプ場から佐伯天神山山頂はすぐです。余裕のある方は一泊二日で佐伯天神山も縦走できます。キャンプ場〜天神山山頂〜河本(約70分)、河本から温泉まで5km。(歩くと約2時間。)
◎装備例:水1.5L、食料(つまみ、ビール)、ペンライト、地図、コンパス、ゴミ袋をデイパックに入れる程度で徹底軽量化に努めた方がよい。ただし、靴だけはしっかりしたもの(軽登山靴等)でないと後半で脚がツラクなります。*重登山靴などの硬い靴底のものは登山道が掘れるのでご遠慮ください。
*低山脈でエスケープできる道が多いので、思い切った軽量化ができます。また、いろんな周回ショートコースも独自に楽しめます。
*登山道は全体的に自然そのままの山道であり、ザレた急坂や岩場があるため、靴は歩きやすいものを。
*温泉に入るならタオルと600円を忘れずに!(駐車は無料。)
◎21ピーク紹介
1)権現岩:“ごんげんさん”といわれて地元で慕われている岩峰。
2)ハゲ山:4月のツツジ見に最も手軽な山。北の肩に岩場あり。
3)和気富士(城山):冬から春は展望がよい。ツツジの名所。
4)寺山:北にアルペン的な縦走路が見えて登山欲を掻き立てられる。
5)烏帽子岩:360°見渡せる楽しい岩場。
6)観音山:“和”文字焼きの山。“和”の中を横断し、山頂に登れる。
7)エビ山:丸いマツタケ山で、かつてここから延々と白テープが張られていた。
8)岩山:展望所だが和気アは展望の悪い峰は少ない。両肩に岩場あり。
9)前ノ峰:温泉新道の分岐峰。東にドーム壁のルンゼ(岩溝)が見える。
10)間ノ峰:北に鵜飼谷奥の岩肌が厳めしく見えてアルペン的になる。
11)穂高山(ドーム):竜王山バットレス(崖壁)の展望は最高。ダイレクトルンゼ、ホダカガリー等のバリエーションルートを持つ岩塊山。和気アの南の重鎮。
12)涸沢峰:竜王山への分岐峰。北のジャンダルムが厳めしい。
13)竜王山:竜王様の祠あり。山頂の展望は無いが登山道は展望が良い。
14)子竜王:00年5月に開拓され、アルペン的な展望が楽しめる秀峰。
15)ジャンダルム(前衛峰):山頂は西側をまいて通過する。
16)奥ノ峰:鵜飼谷北稜ルートの分岐峰。7月に白ユリが咲く東肩から先は樹海。
17)槍ヶ峰:全縦走路を一望できる岩峰。北にザイテングラードも見える。
18)白岩山:山頂西側に展望の良い白い岩場あり。登山道も変化が楽しい。
19)神ノ上山:和気アの最高峰。展望の為に山頂のみ伐採。那岐山が見える。
20)まよいピーク:かつて多くの登山者を迷わせ、恐れられた樹海中の丸いピーク。00年7月に剣峰と共に開拓され、安心して歩ける様になった。
21)剣峰:山頂は展望の良い岩場で、南側に好アルペンルートのザイテングラードを持つ和気アの北の俊英。
* 21ピークには“いのししプレート”があります。探して見て下さい。