ハイカーでもアルパインクライマーの気持ちが理解できる3大岩場群。
白岩様、チンネ・スラブ、ダンガメ稜。
基本的なクライミング技術やロープワークを知らずに穂高岳などの3000M以上の岩山に踏み込むのはかなり危険です。
私は、安全に“山”をトコトン楽しみたいなら“クライミングを特別視しない山歩き”をするべきだと思っています。
このエリアを踏破すれば、歩行技術もアップし、いづれ穂高に登ったときに、私の考えに相槌をうたれるでしょう。
*ダンガメ稜について
ダンガメ稜は、地主さんに無理をお願いしていること、岩がモロいこと、などから大勢での利用は規制せざるをえません。
よってオーバーユースをさけるために入口分岐に道標はなく、和気アの登山地図からも削除してあります。
くれぐれも大勢での通過はご遠慮ください。ご理解ご協力お願いいたします。
白岩様(鷲ノ巣クライミング場ガイドはこちら。)
A.白岩様:南端ルートのみハイカーでも登れます。
岩とブッシュの境界のコースサインをたどってください。
チンネ・スラブ
B.チンネ(尖峰群):先端の“烏帽子岩”との間にチムニー登攀あり、下降用の鎖があります。
鎖は一人づつ順番を待って通過してください。
C.110mスラブ:実測110m、斜度35度の1枚岩です。
中央のルンゼ部分は傾斜45度で登り専用です。
*05年春、上記2岩場下部をむすぶバイパスをつけました。
ダンガメ稜
*05年春に開通しましたが、オーバーユースをさけるために入口分岐に道標をつけていません。
(山の学校の90m手前のコースサインを右です。)
なお、2012年には、どなたかが“日室山”という道標をつけられています。
F.ダンガメ岩:岩壁に平たい大岩がへばりついています。
コースサインをたどり、右側をまくように登ります。
G.フランケ(側壁):ルートの右側にひろがる岩場。(登り専用)
準バリエーションレベルですが、ノーハンドで登る練習をしてみてください。
ダンガメ稜のなだらかになった上部にはボルダリングできる岩がいくつかあり、ここで遊ぶだけで、一日をすごせます。
D.黒壁:高さ10mほどの黒い岩壁。(クライマー専用)
立ち木をアンカーにしてセカンドビレイ形式で遊べます。
E.鎖場練習場:初心者むけに鎖場体験ができる岩場です。
山の学校のすぐ近くにありますが、知らない人が多い。
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緑のマークは山の学校です。
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黄色のルートはオーバーユースを避けるべく分岐に道標がなく、和気アの登山地図にも載せていません。
図にはありませんが、2012年には、Aの磐座からCの横に直接通じる なだらかな一般道ができています。(裏銀座はこれを利用した方がいいでしょうね。)
3大岩場ともハードルートにつき、初心者は経験者と共に2、3人でお越し下さい。
パーティーでは先行者が落とす落石に注意して下さい。
また、雨天の通過はご遠慮下さい。