白岩様にある鷲ノ巣ロッククライミング場のガイド    

     じつは、岩自体の名前は昔から地元の泉区では“白岩様(しらいわさま)”と呼ばれていましたが、なぜか和気町においてはクライミングルートの名前である“鷲ノ巣”のほうが浸透していました。私もクライマーだった親父から鷲ノ巣と聞かされていたので、そのままでいましたが、正式名称を皆さんにも知っていただきたくて公表した次第です。

     岩の名前は、“白岩様”です。どうかよろしくお願いいたします。なお、クライミング場の通称なら、代表的ルートの名前である“鷲ノ巣クライミング場”ということでもいいでしょう。

 

白岩様には初級から上級までクラシックや新設の多数のルートがあり、作者自身全てのルートは知りません。(作者は4級(?)レベルでいつも一人での独登であり、オーバーハングを突破したりはできません。)要は自己判断で行けそうな所を自由に登ればよいのですが、行き詰まると危険です。はじめはラッペルでボルトの位置などを偵察することをおすすめします。ここでは、分かりやすい代表的なクラシックルートを紹介します。

なお、写真に引かれた線の位置はアバウトなので概念図として見てください。

 

     南端ルート(緑色):岩の南端とブッシュの境界線についている1本で、このルートのみハイカーでも登れます。なお、下降する場合は2ヶ所の迂回路を利用するとよいが、それでもかなり険しい。クライマーは撤収するときこれを降りているが、ハイカーは登山道を降りる方がよい。

 

     スラブ部分(青色):鷲ノ巣の南側半分を占める広大なスラブに4本くらい初〜中級のルートがあり、つい取り付きたくなりますが、15mくらい上でキツクなり行き詰まります(私は2回も行き詰まった。)ので、クライミングシューズとロープ一式がないと無理です。なお、スラブ上部は緩斜面(とはいってもハイカーにはすごい急斜面。)になり、クライマーなら自由に歩きまわれます。この青色のルート(ハング下のテラスも)はクライミング初心者の講習会やアイゼンでの練習におすすめです。なお、テラスにはブッシュの根につかまっても登れます。

 

     北面部分(黄色):オーバーハング北隣にある垂直壁の本格ルート。鷲ノ巣というのはこのルートの名です。(いつかラッペルして巣があったという穴の中を見てみたいです。)

 

     オーバーハング部分(赤色)50mのすごい高度感があり、(正直いって私には怖くてラッペルすらできません。)どれも本格的なルートで、赤色のルートは他人が登っているのを見ただけです。わかっているのは磐座を起点にコケむしたハングを越えて行くルートが2本くらいあり、1本はアブミを使うものです。北寄りのテラスの下には小テラスがあります。テラスから上のハングはチムニーやカンテを辿ったりするルートがあります。

 

ここで、ハイカーの方に注意です

クライマーが休憩している時なら挨拶してもOKですが、登攀や確保をしているときは、絶対に挨拶や話しかけはしないでください。また、ロープを踏んだり、ギアに触ってはいけません。大勢でワイワイくっちゃべったり、興味本位で近づくのもご遠慮ください。要は事故防止のために、クライマーの集中をみだすような行為をしないでください。ご理解ご協力をお願いいたします。

トップへ

inserted by FC2 system