和気アルプスのお知らせとお願い
和気町では和気アルプス山塊と田原上の国山を毎年定期的に薬剤の空中散布しています。以下は和気町からのお知らせをコピーしたものです。
松くい虫予防(薬剤の空中散布)についてのお願い
和気町長
ここ数年来、県南部一帯のマツ林が集団的に次々と枯損しています。
これらの枯損原因はマツノザイセンチュウ(長さ0.6mm〜1.00mmのミミズ状の微生物)という小さな虫の加害によるものですが、この虫は自力では移動することができず、マツノマダラカミキリ(カミキリ虫の仲間で長さ3cm位の茶色の昆虫)によって被害木から健康な松へ次々と運ばれていきます。
したがって、この運び屋であるマツノマダラカミキリが被害木から飛び出す6〜7月に前もって健康な松に薬剤を散布しておけば、マツノマダラカミキリが小枝を食害する際、薬によって死にマツノザイセンチュウの伝播を防ぐことができます。
昨年は、重点地域を主体に薬剤の空中散布を行ない、その結果は薬剤を散布しない場所に比較して大きな効果を収めました。本年度もこの方法によって360haの松くい虫の防除を行ない、私たちの財産である緑を守り、自然、環境の保全と森林資源の保護を図って参りたいと思いますので皆様方の御理解と御協力をいただきますようよろしくお願いします。
1 散布予定月日 1回目 平成17年6月1日〜平成17年6月2日
2回目 平成17年6月29日〜平成17年6月30日
※延期の場合もあります。
2 薬剤散布の方法
早朝から午前中にかけて、ヘリコプターでマツ林の樹冠上約5〜15mの高さから薬 剤を散布します。散布量はha当り30l程度ですから霧が降る位の量です。また万一の 事を考えて、家屋・農耕地・溜池等から100m位離して散布します。
3 薬剤の安全性
薬剤は人畜・鳥顛に対してはきわめて毒性が低く体内に入った場合、分解や尿からの 排せつが速く安全な殺虫成分と言われています。また空中散布に使用する薬剤濃度では、 人畜はもちろん、鳥類・魚類なども安心であることが各種の試験で明らかになっています。
4 守っていただきたい注意事項
(1)散布地の周辺では突風などの異常事態に備えて、散布中、飲食物・洗濯物は屋外に出さぬよう、また窓など閉めるようにしてください。
(2)散布区域の森林には当日は立入らないようにしてください。
(3)若し何かの手違いで、薬液が体に附着した場合は石けん水で洗ってください。
(4)自動車などは塗装部に薬液が附着しますと、薄い斑点ができることがありますので野外に駐車する場合はおおいをしてください。また区域内は散布中走行しないでください。